​袖香炉

春の夜の闇はあやなし それかとよ香やは隠るる梅の花
散れど薫りはなほ残る 袂に伽羅の煙り草
きつく惜しめどその甲斐も 亡き魂衣ほんにまあ
柳は緑紅の花を見捨てて帰る雁