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​夏は蛍

地唄舞は殆どお扇子を持って舞いますので、お扇子の扱い方がうでの見せどころ。「夏は蛍」は「文月」と並んで団扇を持って舞いますが、お扇子同様団扇の扱いで腕前がわかってしまいます。

いかにも祇園のお座敷でお客さんを前に涼しそうに優雅に団扇で胸元に風を送りながら舞うこの演目。初心者向けの曲とされていますが、一生懸命汗だくで舞っていると風情が出ませんので、こなれ感が要求され、雰囲気を出すのはなかなか難しいですね。腕前が上がってから力を抜いて舞ってお見せすると、お洒落なことこの上なしです。

夏は蛍の 灯火に 短き夜半を くよくよと
泣き明かしたる ほととぎす
仰げば顔に ばらばらと あれ村雨が 袖打ち振りて
よいよい よいよい よいやさ

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